上手い生き方

所謂上手い生き方っていうのは格好良い生き方とは違うんだなっていうのが良く分かる本をご紹介します。

私の密かな趣味の一つに読書があります。

主に時代小説が多いです。

その中でも浅田次郎氏の壬生義士伝は読みながら泣きました。

男とはどうあるべきかを書いてあります。

 

主人公吉村貫一郎は男前で頭脳明晰で北辰一刀流免許の腕前を持っている優秀すぎる人間です。きっともっと上手く生きる術はいくらでもあったのですが、人に理解されずとも男として親として武士としての自分の生き様を貫きます。その生き方は同じ男として憧れます。滅茶苦茶格好良いわけですが、決して真似すべきではありませんし、普通は真似できません。

 

世渡りが上手い人や金儲けが上手い人は凄いと思いますが、ただ同じ男にそれも剣を極めて命を的に働いている男に畏敬の念を抱かれ、自分の息子に生まれ変わってもまた息子として生まれたいと思われるのは男冥利に尽きるのでは無いでしょうか。

 

吉村貫一郎が史実としてどうだったのかは私にとってあまり問題ではありません。

それにしても文章で格好良い男を描けるというのは凄いですね。浅田次郎氏の他の著書は知りませんが壬生義士伝を書いたというだけで、私はかなり評価します。