持てる者が総取りする

現在新婚旅行でモロッコに来ている。

パリを経由してモロッコにやって来た。

パリでもモロッコでもそうだが、貧困層の差がぶ厚い。

日本では中間層がぶ厚い、中間層が沈んでいるということは言われているが、生活水準は比較にならない程いい。

今泊まってるホテルは中間グレードなのだが、冷蔵庫はなく、電動のケトルもない。トイレの便座はガタガタ動く。それでもだいぶ清潔な方である。

ロッコ貧困層はガチ乞食から資材の倉庫みたいな小汚い土間みたいな所で生活していたり、路上で七輪みたいなもので油で揚げた魚を頬張っていたりする。

そうかと思えばビバリーヒルズや田園調布の上位互換の様な豪邸が立ち並んでいるエリアもある。

そこのエリアで歩いている人々は乞食エリアにいる人間よりも身なりがよく、どうも大学に通っている人間が多い。

パリではどうだったかというと、肉体労働者はアラブ系で、路上で土産物を販売している輩は黒人だった。貧民向けの移動手段である地下鉄に乗っている人々は皆一様に小汚い格好をしていた。

 

両国で感じたのは個人の努力とか才能以前に生まれた人種や階級で決まっている所が多い印象を受けた。

 

僕が言いたいのは日本が恵まれているとか日本最高とかそういうことでは無く、持てる者が全てを持っていくということである。

一族単位で富や文的な資本を蓄積していく必要性を感じた。