漢民族とソフトパワー

漢民族という民族を聞いたことが無い人間は流石に日本にいないだろうが改めて聞くと漢民族とは何だろうか?

 

世界の人口の20%を占める世界最大の民族集団であるらしい。中国の大部分が漢民族なので中国人とイコールだと思うだろうが中国は少数民族がめっちゃいる。そして中国はほとんどの期間異民族に支配されていた。

 

人種を決める要因は遺伝子だと思うだろうが、それは我々が日本に住んでいるだからだろう。日本は大体大和民族で構成されている。

 

人種とは遺伝子だけではなく宗教や文化や言葉でも区別される。例えばユダヤ人とかアラブ人もそうだろう。

漢民族も同じだろう。多分中華的な文化と言葉を使っているか否かで分けられてるのではないだろうか。少数民族とかも見た目的に区別が付かない。

 

漢民族は異民族に支配され続けていたのになぜ繁栄出来たのか。それは漢民族の持つソフトパワーに他ならない。そのソフトパワーとは何なのかというとそれはよく分からない。よく分からないが、多分中華的な世界観が他の民族から見て何か良い感じなのであろうことが何となく察せられる。例えばヨーロッパのショボい国でも何かヨーロッパ素敵ってなる感じにも似ているのだろう。

草原を駆け回っていた喧嘩は超強いけどクソ田舎ヤンキーよりもクソ雑魚でもハイカラなシティーボーイに憧れるのが人情というものだろう。

 

ソフトパワーを我々日本が手に入れることは可能なのかというと、かなり難しいのではないかと思われる。これが何でなのかというと、日本の持っている文化がかなりぼんやりとしているからだろう。よく言えば高尚であるとも言える。例えば短歌とか、侘び寂びとか、そういったものだ。日本人であれば余程教養が無くても何となく感覚として何か粋っすねとなるけどもそれを他所の国が見てもピンとこない。心意気的な部分が多く、視覚的に訴えるものが無いから他所の国に伝播しないのである。

 

例えばカトリックの教会はどんなアホが見ても荘厳で素敵ってなる。現代の我々が見てもそうなのであれば当然昔の野蛮人もそれに輪を掛けて素敵ってなったことだろう。

 

日本にも唯一海外のソフトパワーに対抗できるものがある。それは侍である。つまり刀である。見た目的にも何かイケてる。ちょんまげは激ダサな髪型なので流石に日本人も外人もやりたがらないだろうが、刀は何か厳かさがあり、部屋に飾ると素敵ですなとなる可能性は0ではない。

未だに漫画で刀ユーザーのキャラクターが多数採用されていることからも刀は日本人のロマンを刺激していることは間違いない。そして外人も日本の漫画は好きらしい。つまり外人も刀が好きになる素養がある。時代は刀なのかも知れない。